FX攻略トレード 【通貨の選び方&相場②】
- 【米ドルが主役の時クロス円取引をしない】
- 【安易に高金利通貨には手をださない】
- 【金融政策による振れ幅が大きい通貨ポンド】
- 【中長期の動きを知るには実需を抑える】
- 【想定為替レートで方向性を知る】
- 【為替取引の99%は投機取引】
【米ドルが主役の時クロス円取引をしない】
米ドル円を除く、他の円の通貨ペアを総称してクロス円と呼びます。例えば豪ドル/米ドルと米ドル/円の2つのドルストレート通貨の合成でできている。ここでポイントは、基軸通貨である米ドルに大きな流れがある場合は、クロス円の取引には旨味がないことが多いです!米ドル買いなら豪ドルも円も売られ、豪ドルは動きにくくなる。つまり米ドル/円とクロス円が同様に動くには円が相場の主役である時に限られます。
【安易に高金利通貨には手をださない】
高金利通貨を好む人は多いが、高金利の理由を知ったうえで選択しないと、思わぬ損になりかねない。金利が高いということは・・・高いインフレ率を抑制するために政策金利を高くしているなど挙げられる。場合によっては自国への投資をさせるために経済実態を反映しない高金利を維持している場合もあるとのこと。つまりある程度以上の高い金利があるということは政府の利払い負担は高額で格付けも低いことが多いです。それを熟知している市場参加者の多くは新興国などの高金利通貨はスワップ金利が高くても手を出さない場合が多いですね!
FXではスワップポイントではなく、値動きで利幅をとるものと考えた方がいいですね。
高金利通貨一覧
- ブラジル (BRL) 政策金利 8.25%
- トルコ (TRY) 政策金利 8.00%
- 南アランド (ZAR) 政策金利 6.75%
- ニュージーランド (NZD) 政策金利 1.75%
- オーストラリア(AUD) 政策金利 1.50%
【金融政策による振れ幅が大きい通貨ポンド】
ポンドは相場が荒れる通貨として有名です。うまく乗れば爆益になるし失敗すれば即損失になってしまいます。BOE総裁にカーニー氏が就任したからは彼の発言で大きく振られることが多数ある!基本となるのは、BOEの金融政策に絡む動きです。BOEの金融政策委員会(MPC)のチェックは当然として、BOEが英国議会へ報告するインフレレポート、委員や要人発言など金融政策の動向には要注意です!!
また、ストップをどこに置くかも重要になるので、ストップの置き場に迷う人はおすすめできないです。ポンドの通貨ペアは他の通貨ペア以上ににエントリー・タイミング・ストップの位置をチャートから読み取る必要がありますね(^O^)/
【中長期の動きを知るには実需を抑える】
FXは純粋な投機取引です。売ったポジションは必ず買い戻され、買ったポジションは必ず売らなけらばならない。つまり利益を得るための決済には必ず反対売買が必要なので、理論的には相場は、どちらか一方には傾かないのですが実需の決済は、対価の支払いで、物や権利が引き渡されているので反対売買は発生せず、実需の決済から発生する為替取引はどちらかに傾くことになります。よって中長期的にはこれが相場に大きく影響します!!
◆実需とは・・・
国際市場を持つ企業の決済のこと例えばトヨタなどetc・・・
実需とは投機目的ではなく、実際に輸出入や資本取引、株式の売買や債券の売買などのため為替取引を行うことを指す。
実需と投機での大きな違いは、投機の場合は決済取引(反対売買)を行うため、資金が戻ってくる。しかし実需の場合は資金は反対売買を行わないので戻ってこない。また実需の場合は為替取引によって利益を得ることが目的ではないので、為替的に不利な状況でも取引が行われる傾向にある。
◆反対売買とは・・・
保有しているポジションを決済するために、反対の売買を行うこと。具体的には、買い決済と売り決済がある。買い決済とは、売っているポジションを買い戻して取引を終了すること。売り決済とは、買っているポジションを売って、取引を終了すること。
【想定為替レートで方向性を知る】
大手企業が設定する中長期もしくは年間の想定為替レートを参考にする!!日本の輸出企業によって為替レートがいくらかは企業の決算に大きく影響します。そのため輸出企業の財務部門も為替のプロであり、その年の為替がどの程度かを見通して決算などに反映させています。これが想定為替レートになります。そこで個人投資家より現実の業務として為替市場を見ている企業の財務で想定レートを参考にするのをおすすめします。例えば・・・トヨタ自動車にとって米ドル/円が1円動けば自社の利益の350~400億の変動要因となる!!新聞などで報道されるトヨタの想定為替レートは精鋭部隊の相場観が色濃く反映されることが多く、市場の方向性を計る上で参考になるます(^O^)/
【為替取引の99%は投機取引】
相場は国際的な金利や実需の先読みをしてFX同様に価格差による利益を追求する投機勢が動かしています。この投機勢が何に注目してこれからどうゆう戦略を取ろうとしているか、どう考えているかを知ることで相場の動く早い段階からチャンスをつかむことができる!!ヘッジファンドなどの見方、動向など調べておいた方がいいですね。
例えば・・・日経新聞・ブルームバーグTwitter・ロイターTwitterなど